ぞくぞくする本 大学生もわかっていない中学英語

2007年01月27日

39 ピクトン「やってない」…こういう英語をマスターすべし

 Pickton: 'I'm a bad dude'
 
 このブログ、ピクトン事件を新聞を追いかけるように進めているので、どうしても一日二日遅れになってしまいます。
 
 Vancouver Sun のつづきを書こうとしましたが、報道はスピーディだから、ちょっと寄り道です。
 
 前に書きましたが、「metro」の記者 Jeff Hodson は「ミニスカートのような文」を書くんですね。同じ「metro」でも、彼ほどの人は見かけません。
 彼がこの事件を書きましたので、紹介します。

 
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30秒英語コーナー
 
 pig man : ブタ野郎 
        ……これ、養豚業をやっているということも同時に言っているわけで、悪口、ののしり、卑下の意味より、単なる「養豚生活者」とも見えます。ピクトンのセリフですが、記者は「a 'pig man'」と慎重に書いています。つまり、引用符であるとともに、二重の意味がある、という記者のメッセージでしょう。
 

 hogwash : でたらめ ……これも「ブタ」(hog)にひっかけているわけです。ピクトン自身のジョーク(?)とも思えます。    
 
 That's complete hogwash. : まったくくだらない。hogwash は抽象名詞で、'a'がない。


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 「metro」(1/24)より。


 Robert Pickton told Mounties in 2002 that he was just a "pig man" and rejected as "hogwash" the suggestion that he was connected to missing women from Vancouver’s Downtown Eastside.

 ロバート・ピクトンは騎馬警官に次のように語った(2002年)。オレは単なる「ブタ野郎」にすぎず、「でたらめ」な話にはつきあえないね、バンクーバー・ダウンタウンのイーストサイドから行方知らずになった女性たちにオレがかかわっていたなんていう話にはね。

 じつは、私、この一節で本日のブログを閉じてもいい、と思っているのです。

 「as "hogwash"」の文中の位置です。
 
 'reject'は、他動詞だから、'the suggestion that 〜'につながるわけですよね。学校英文法でいけば、「reject the suggestion that 〜 〜 〜 Eastside as "hogwash」となるところです。

 しかし、そうやってしまうと、「as "hogwash"」がどこに関係しているのかの働きがわからなくなります。
 だから、Hodson は、それが'reject'にかかっていることを明確にするために、すぐうしろに置いたのです。'reject the suggestion 〜'のつながりが不明にならないことを見越した上ですね。

 こういう文を日本の高校生にも見せたいですね。

 私、UBCで英語を教えている先生を知っているのですが、いつだったか、そういう「as 〜」の位置の話になりましてね、……。

 その先生いわく、「読み手にわかる文を書くことが第一」。
 あたりまえのことですが、先生によると、英語ネイティヴスピーカーのカナダ人でも、どの語がどこにかかっているのかがよくわからない文を書くのだそうです。

 その点から見ても、この文は「UBC合格点」でしょう。

 それに、以下の文も見るとわかるように、Hodsonは、関係詞節その他の「節」をずるずるとつづけないでしょ。たいしたものです。
 
 "I’m just a working guy, just a plain working guy," Pickton told then RCMP Staff Sgt. Bill Fordy during a videotaped interview that was played yesterday at his murder trial.  The interview was conducted in February 2002 at Surrey RCMP headquarters after Pickton was arrested and charged with the murders of Mona Wilson and Sereena Abotsway.  Pickton is being tried on six counts of first-degree murder and faces another 20 counts in a second trial. He has pled not guilty to all charges.
 Due to technical problems only the first four hours of the 11-hour interview were screened.
 For the families of his alleged victims, however, the interview was the first chance to hear from the 57-year-old Port Coquitlam pig farmer.
 "It’s a really spooky, chilling voice," said Cynthia Cardinal, 45, sister of Georgina Faith Papin.
 "He’s not talking much at all, but when he does, it affects us. It’s really disturbing.
 "My stomach started turning. To hear his voice for the first time like that is really upsetting."
 Lynn Frey, stepmother of Marnie Frey, was upset with the quality of the videotape.
 "I wanted to look at his face," Frey said. "But it’s not clear."
 Pickton came across as "just a typical, soft-spoken doofus," she said.
 Pickton looked bored at times, confused at others, was sometimes evasive and grudgingly unhelpful as he also told police, "I’m a bad dude."
 The jury also watched on video as Fordy pulled out a large white poster of missing women.

 One by one, he went through their pictures with Pickton, who eventually denied knowing each one.


 すんなりと情景が見えてくる文章です。訳すのはやめます。
 
 ところで、26人殺害で起訴し、法廷では検察側が「49人も殺した」という話をとうとうと持ち出したようですが、どうも腑に落ちません。
 
 だって、そうでしょ? 49人もの行方不明者が出ているのに、警察はどういう捜査をやっていたのでしょう。
 日本では考えられません。警察のメンツにかかわる問題ですから、とくに殺人事件の可能性のある場合では、徹底的な捜査があったでしょう。

 カナダの警察って、何?

 あまりよくない噂を聞きます。警官だからと安心してついていったらレイプされた、なんて話。ほんと? 盗難にあったので調べてもらおうとしても、ほとんどなしのつぶて、なんて話。ほんと?

 それでいて、各家庭に電話して寄付を募るんですね。私のところにも電話が来ました。警察が個人に寄付の要求ですよ! 国家予算、州予算はどうなっているのか? 寄付金を集めて、何に使うのか? 

 電話してきた人は、「ドネーション」の要求ばかりで、使い道の説明をするわけでもありません。もっとも、私も聞きませんでしたが。


 消防署も寄付を要求してきました。「すぐに帰国するから」とかなんとか言って、こっちから電話をきっちゃいました。その直前に、私が「そんな話ははじめて聞いた。日本では、消防署が寄付を要求するなんて、ありえない」というと、先方いわく、「カナダに着いたら、最寄りの消防署に行くのが義務だ」、ですって。

 警察も、寄付を募る資格があるというなら、その前に、49人の徹底捜査をやるのがそちらの義務でしょ? 初期の段階で徹底捜査をやっていれば、49人になんかにはならなかったでしょう。

 それを「すごい事実をつかんだ」とばかりにとうとうと法廷で開陳するのは、被害者を最小限に食い止められなかった警察の「恥」というものでしょうに。

 日本でもこの事件は報道されているようですが(↓)、上のような論調はあるのでしょうか?
 
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070123-00000212-yom-int


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posted by Tokyo Ginji at 11:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 事件 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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