ぞくぞくする本 大学生もわかっていない中学英語

2007年06月26日

52 オリンピック開催の裏に悲劇

 Rage against the dig
 
 バンクーバーは、2010年冬季オリンピックの開催地ですよね。それに向けて、いま、鉄道敷設(ふせつ)工事が進められています。
 
 バンクーバー - 国際空港 - リッチモンドをつなぐ快速列車 Canada Line の路線工事です。この詳細は、次の記事でお調べください。
 
 http://en.wikipedia.org/wiki/Canada_Line
 
  ・・・何かのサイトの英文記事を見る場合、ツールバーの「翻訳」を「マウスオーバー辞書を有効にする」にしておくと、各英単語にマウスのカーソルをあてれば自動的に日本語の意味が表示されますよね。目新しい単語の場合は、けっこう助かります。表示される意味は単純ですがね。
 それにしても、たいした機能です。おかげで、英文を読むことがめんどうにならない、という人がいっぱいいます。・・・
  
 
 上のwikipedia の記事に路線が載っています。開いたページにある駅名だけの路線ではよくわからないので、そのページの Contents → Stations → Vancouver section をたどっていくと、もう少し詳しい路線案内が見えます。あ、こちらから直接どうぞ。
 
 それをご覧になるとわかりますように、Cambie Street が主要路線です。
 
 そのCambie Street の住人たちがたいへん困った状況に陥っています。
 
 「オリンピックのため」(と多くの人が認識している)鉄道敷設が、周辺住民、特に商店などの経営者に経営困難の状況をもたらしているのです。工事のせいで、客がパッタリ来なくなったわけです。
 
 「24 hours」(07/6/25)より。
 
...............................
30秒英語コーナー
 
 chant :多くの人が集まって何かを繰り返し叫ぶ(つまり、シュプレヒコールをする)
 
 crippling effects :壊滅的な打撃
  crippling は「何かの機能を失わせる、手足を動かなくさせる」ということで、たいてい次のように使われています。
 crippling blow :大打撃
 crippling damage to 〜:〜への壊滅的な被害
 crippling defect :致命的な欠陥
 
 private member's bill :議員立法の法案
 
 drum up support :大々的に支援を呼びかける

 
 
(リード文)  

Desperate Cambie Street residents and business owners chanted down the crippling effects of Canada Line construction and demanded compensation from the provincial government.
 
 どうしようもなくなったCambie Street の住民と会社経営者たちは、カナダライン建設による大打撃をシュプレヒコールし、補償金を州政府に要求した。
 
(本文) 
Dozens of people gathered at the corner of Cambie Street and West 17th Avenue
yesterday to drum up support for a private member's bill tabled last month by Vancouver-Fairview NDP MLA Gregor Robertson.
 
 多数の人々が、昨日、Cambie St. とWest 17th Ave. の交差する角に集結し、Gregor Robertsonが先月に上程した議員立法法案の支援を大々的に呼びかけた。
 
 'Vancouver-Fairview NDP MLA' は、'Vancouver-Fairview 地区選出、新民主党、立法議会議員という意味かと思いますが、正確にはわかりません。

 下の写真は、同紙のネット版から引用しました。

member

 
 で、どんな法案?
 
  
   The bill designed to offer financial support for struggling business owners failed to make a splash in the Legislature.
 
 その法案は、困窮している経営者に財政支援をするというものだが、立法府でドボンとなった。
 
 
   “It's typical of the B.C. Liberals. They're dug in,” Robertson told 24 hours yesterday while collecting signatures in support of the bill. “There was no budget set aside to take care of the businesses here when 50 per cent of their sales disappeared.”
 
 「B.C.自由党員の典型さ。あいつらは地下に潜ってるんだ」とRobertson は、昨日、法案支援の署名を集めながら語った。「ここでの営業を救済するために引き当てられる予算がなかったんだとさ。売り上げの50%が消えてるんだよ」
 
 そういえば、十日くらい前の新聞で、キャンビーストリートにある「don-don ヌードル」とかいう店が立ちゆかなくなって、廃業することになった、という記事を読みました。補償金を要求する、とオーナーが言っていたような記憶があります。
 
 
 
 でも、地域住民は、鉄道敷設工事による諸影響は予見していたんじゃないのかな?
 
 
  Business owners were first told that construction which has impeded access to stores and driven away customers would only take three months along each section of the line, but now that timeframe has nearly tripled in some parts.
 
 なるほど。不便は3ヶ月、という話だったのが、あるところではすでに約3倍の時が経っている、というわけですか。
 
 カナダ人はのんびり屋、なんて話をよく聞きますが、各店の売り上げが半分になったという事態を放っておくのは、もはや「政治」じゃないですね。
 
 一つの現場の状況です(同上)。
 
070625-24cover.pdf - Adobe Reader.bmp
 
 
   “It's tough enough to cross the street to get to City Hall, let alone go shopping.
This is ridiculous.”
 
 「市庁舎に行くのに道路を渡ることができない。まして、買い物なんてとんでもない。ばかな話だ」
 
 'let alone 〜' は、「〜はもちろん」「まして、〜なんて」という意味ですね。付加的に言うことが多いですよね。
 
 
 オリンピック開催の裏で、こんな話があるのです。もともと、補償はいっさい計上されていなかったようですね。
 
 冬季オリンピックは、カルガリーやモントリールで経験済みでしょ? この種の問題はこれまでになかったんだろうか? 
 
 なかったとしても、他国の経験からノウハウを学んでくるべきでしょ? 
 
 のんびり屋というよりも、ちょいと無責任な鉄道敷設計画ですね。
 
 
 あ、さっきのwikipedia記事にもあるように、当局は「鉄道敷設計画はオリンピックには関係ない」といってるようですが、そんなことを信用している人は少ないようです。
 
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posted by Tokyo Ginji at 13:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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