ぞくぞくする本 大学生もわかっていない中学英語

2006年10月05日

7 Amish殺人事件:いまならCNNニュースで

 Killer had sex abuse dreams
 
 きのうのつづきです。「metro」(10/4)がこう書いています。
 
 The gunman who killed five girls in an Amish schoolroom confided to his wife during the siege that he molested two relatives 20 years ago when he was boy and was tormented by dreams of doing it again, authorities said yeasterday.
 
 あの銃撃犯は、五人の女の子をアーミッシュ・スクールの教室で殺す前、立てこもり中に妻に秘密を打ち明けていた。20年前の少年時に、親類の子二人を乱暴し、それが何度も夢に現れることに苦しんでいた、という(当局発表、昨日)。
 
 いまなら、この事件に関して、CNNニュースと、もう一つこちらで、ビデオをごらんになれます(元が削除していなければ、ですが)。 
 
 妻に「立てこもり中に」連絡したというのは、携帯電話によってだそうです(CNNニュースのほうではっきりしました)。
 
 ところで、上の英文ですが、どうもヘンですね。二箇所。
 
 (1) The gunman who killed …… confided to his wife…… のところですが、confided でいいのでしょうか?

 これでいいなら、「殺して、それから告白した」の順に見えます。しかし、それだと、「during the siege(人質をとって立てこもり中)」に妻に連絡した、と書いていることとくいちがってきます。これは、had confided ですよね。「殺す前に告白していた」ということですよね。
 
 「24 hours」のほうでは、こうなっています。
 
 The man who stormed an Amish school and killed five girls had confessed to his wife he molested two girls 20 years ago, ……
 
 ちゃんと had confessed と過去完了です。こうでないと、話がおかしいですよ。
 
 (2) 「metro」のほうのもう一カ所。20 years ago when he was boy …… です。
 これは、どうしたって when he was a boy ですよね。
 
 ネイティヴが使っているからといって、新聞だからといって、ミスまで「こういう言い方がある」と信じてしまうと、えらいことになります。
 
 こういうミスを私はどうやって調べているかといいますと、……。これは次回。

 

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ラベル:Amish 殺人
posted by Tokyo Ginji at 08:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 事件 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月04日

6 今度は、ペンシルバニアで女生徒三人を殺害

 Four dead at Amish school
 
 モントリオール、コロラド、そして、ペンシルバニアです。
 
 10月3日の「metro」はこう書いています。
 
 A milk-truck driver carrying two guns and some kind of grudge stormed a one-room Amish schoolhouse in Pennsylvania yesterday, sent the boys and adults outside, barricaded the doors with two-by-fours, then opened fire on a dozen girls, killing three of them before committing suicide.
 
 牛乳トラック運転手が、銃を二丁もち、ある種の恨みをはらすため、ワンルームのアーミッシュ派の学校校舎を強襲し、男の子たちとおとなたちを外に出し、ツーバイフォー木材でドアにバリケードを作って、何人もの女の子たちに発砲。三人を殺したあと、自殺した。
 
 これも長々しい一文(one sentence)です。日本語にしようとすると、数カ所で一文を閉じたくなります。上では、一カ所だけ、本文に逆らって文を区切りましたが……。
 
 stormed, sent, barricaded, then opened の四つの述語動詞ではまだ足りず、killing と分詞構文にした上に、before cimmitting と書くだから、合計六つの動詞が主語を受けていることになりますね。
 こんなダラダラ文を日本の新聞記者が新聞に(もちろん、日本語で)書いたら、嘲笑ものです。
 
 ところで、Amishというのは、現代文明を遠ざけて、徹底した農耕暮らしをつづけていることでよく知られた人々ですよね。Amishの関連写真はこちらでどうぞ。


 この犯人は、近隣の街に住む人(32歳)だそうですが、Amishに何か恨みでもあったんでしょうか? 州警察によると、「20年前に起きたあることへのリベンジによる行動」なのだそうですが、詳細は州警察が語っていないようです。
 
 それにしても、事件のようすはすさまじいです。病院へかつぎ込まれた七人の重傷者の状況を「metro」がこう述べています。
 
 The seven vivtims taken to local hospitals were badly wounded, shot execution-style, at point-blank range, after being lined up along the chalkboard, thier feet bound with wire and plastic ties, authorities said.
 
 全部を訳さなくてもいいですよね。要するに、女の子たちを(13歳までだそうですが)一列に並べて至近距離から銃殺刑スタイルで撃った、という模様なのです。
 
 アメリカでは、この一週間以内に、これで学校襲撃事件が三件になるそうです。コロラドとこの事件以外のもう一件は、私、読み落としたようです。
 
 すぐ上の文の終わりの「authorities」ですが、今日、ある語学学校の上級クラス担当教師と話をする機会があり、議論してみました。
 「theはつけてもいいが、つけなくてもどこの当局かがわかる場合には省略するのがふつうです。テレビ、ラジオの放送でも、そうです」ということでした。

 
 どこの当局かがわかる場合こそ the をつけるもので、そうでないと、"Please pass me the salt." "the moon" ……などとのあいだで、英語は一貫性をもたなくなります。習慣は習慣でいいですが、きれいにいきたいものです。
 

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posted by Tokyo Ginji at 13:29| Comment(2) | TrackBack(0) | 事件 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月02日

5 高校襲撃犯、人質の女生徒を次々に暴行していた

 School attack 'sexual:' Sheriff
 
  先日の「コロラド、高校銃撃事件」の続報です。
 
 9月29日の「metro」は、こう書いています。
 
 The gunman who killed himself after fatally shooting one of six girls he held in a high school classroom in Bailey, Colo., methodically selected his hostages and had sexually assaulted some of them, the sheriff and a witness said yesterday.
 
 銃撃犯は、高校(ベイリー、コロラド州)の教室で自害し、六人の人質の女生徒一人に致命的な銃弾をあびせていたが、人質を計画的に選び、その数人に性的暴行を加えていた(保安官および目撃者の話より)。
 
 「24 hours」もこう述べています。
 
 The 53-year-old gunman, who police say sexually assaulted some of  the six girls he took hostage before releasing four of them, shot Keyes to death and then turned the gun on himself as police stormed the building. 
 
 53歳の銃撃犯は、警察の話によると、人質にした六人の女生徒の何人かに性的暴行を加え、その後に四人を解放したが、Keyesさんを銃殺し、警察が突入すると自らに銃を向けた、という。
 
 六番目の女生徒は逃げ出して、無事だったそうです。
 
 事件自体とは関係ありませんが、英文についてひと言。
 
 どちらの引用文も、一文(one sentence)です。長いですね。
 
 よく「英語は文頭を軽くする」といわれますが、新聞英語は平気で長々しい文を書きます。
 
 「metro」も「24 hours」も、主語部分が22、23語、関係詞節の中にもう一つの関係詞節を入れ込む、という複雑な構成になっています。
 
 日本語は形容修飾が前置されるので頭が長くなる、といわれますが、実際は逆です。形容修飾が後置できるから、思いつくことを次々につなげられるんですよね。
 毎日、長い主部の長い文を読まされています。

 

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posted by Tokyo Ginji at 15:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 事件 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月29日

4 冠詞がなくても正しいか?

  Two die in school siege
 
 またまた、学校銃撃事件です。今度は、アメリカ・コロラドです。一人の女子生徒が撃たれて亡くなり、犯人は自殺したそうです。
 
 9月28日の「metro」が一面で報道しています。その冒頭が次の文です。
 
 A gunman took six girls hostage at a high school in Bailey, Colo., yesterday, using them as human shields for hours before he shot and fatally wounded a girl and then killed himseif as a SWAT team moved in, authorities said.
 
 ガンマンが高校(ベイリー、コロラド州)で昨日、六人の女の子を人質にとり、その子らを何時間も盾にしたあげく、発砲し、致命傷を一人の子に負わせ、スワットチームが近づくと自殺した(警察当局者による)。
 
 この「authorities」には、冠詞等がありません。先頭を大文字にする固有名詞化でもないです。複数の警察当局者を念頭に置いているのでしょうが、こういう英語は好きになれません
 
 もう二箇所にも出てきます。
 
 ……Wegener said authorities decided to enter the school ……
 
 The last hostage was unharmed and talking with authorities.
 
 どうも、なじめません。冠詞その他がまるでない複数形は、I like dogs. など、「数に制限をつけない名詞の場合」なんですがね。
 
 「警察当局」とはどこの「当局」かがわかっているのだから、the authorities としてもらいたいところです。私、ネイティヴの英語は何でも信用するなんていう習性はもたないのです。

 

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posted by Tokyo Ginji at 15:02| Comment(2) | TrackBack(0) | 事件 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月27日

3 「コートを着た男」を日本語と同じ語順で英語にすると?

 Terror in Montreal
 
 9月13日、モントリオールの大学構内で無差別殺傷事件がありました。日本でも知られていることかと思います。
 
 9月14日の「metro」は、表題の記事の他に、「Shooting rampage leaves two dead」と題した記事を載せていました。その冒頭が次の英文です。
 
 A trenchcoat-clad shooter with a scowl and a Mohawk haircut turned a college cafeteria into a combat zone with a commando-style assault that left him and a young woman dead Wednesday.
 
  しかめっ面でモヒカン刈りしたトレンチコートの銃撃犯が大学のカフェテリアを突撃スタイルの戦場に変え、自分と若い女性を死に至らしめた(水曜日)。
 
 trenchcoat-clad……前回と同様に、ハイフンを使った前置修飾の手短な表現です。
 
 cladはclothe(服を着る)の文語体過去分詞ですね。
 これをtrenchcoatにつないで、「トレンチコートを着た〜」とすれば、日本語の順番と同じになります。
 
 「レディメイドのドレス」はa ready-made dress、「外国製品」はforeign-made goodsで、それと同じ表現方法です。
 
 「コートを着た男」などの日本語を英語にするとき、学校英語ではa man in a coatその他の後置修飾を思いつきがちになりますが、a coat-clad manにすれば、日本人の言語脳に合致して、いい具合になります。「雪に覆われた山」もa snow-clad mountainで、楽ですね。


 モントリオール事件の詳細はこちらこちらでどうぞ。

 

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posted by Tokyo Ginji at 10:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 事件 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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