ぞくぞくする本 大学生もわかっていない中学英語

2006年11月02日

23 留学には気をつけよ(大学閉鎖の悲劇)

 Private college blues
 
 日本では、大学入学志願者総数の減少化により、大学が閉鎖に追い込まれるケースが発生しはじめているようです。
 
 これから紹介するカナダのケースは、志願者数問題とは関係ありません。大学の不正行為が原因で閉鎖命令を受けた、というケースです。
 
 ブリティッシュコロンビア州のバーナビー市(バンクーバーの隣)にKingston Collegeという大学があるそうです(この事件ではじめて知りました)。

 
 この事件によることかどうかは知りませんが、同大学のホームページらしきサイトはすでに削除されているようです。
 

 こちらに日本語での大学紹介がありますので、どうぞ。このサイトも削除されるかもしれませんので、関心のある方はお早めにどうぞ。
 
  「metro」(10月31日)が、この記事の出だしで、まずこう言っています。

 
 International students like Sudhir Kodavati, duped into paying thousands to a now defunct Burnaby private college, ……
 
 Sudhir Kodavatiのような留学生たちは、だまされて多額の金をいまは消滅したバーナビーの私立大学に払ったが、……
 

 いったい、その大学は何をしたのか?
 
 The province's Private Career Training Institutions Agency ordered Kingston's closure earlier this month after the college was found to be offering unauthorized degrees with American University in London, an unaccredited institution.

 
 ブリティッシュコロンビア州・私立生涯教育機関行政庁は、キングストン大学の閉鎖を今月初めに命じた。同大学が無許可の学位をロンドンのアメリカン大学(無認可機関)と提携していることが判明したからである。
 
 カナダの大学は、地方自治制です。国家行政は指針は示すようですが、各州の自治にまかせられているのです。このあたりについても関心のある方は、在日カナダ大使館のこちらのページで確認ください。
 
 この大学は、アメリカン大学と提携して修士号を与える(単位の修得方法は私にはわかりませんが)、ということで学生を集めていたようで、同様のことがこれまでにもあり、二度も警告を受けていたようです。「metro」紙には書かれていませんが、この事件に関係するこちらのサイトでわかりました。
 
 この被害を受けた学生がいるのです。コンピューターサイエンスを学びにインドからやってきた学生です。$15,000を払い、すでに二年間の学業は終了しているのですが、約束の学位がもらえずに、困っているのです。
 
 彼の話を紹介しましょう。
 
 He's hoping Victoria will refund his money or that SFU or UBC will accept his Kingston credits. 
 
 彼の希望は、ブリティッシュコロンビア州の州都ビクトリアが返金するか、SFU(サイモンフレーザー大学)かUBC(ブリティッシュコロンビア大学)がキングストンでの単位を認めてくれるか、ということです。
 
 He took out a loan from his retired father to pay for the two-year degree, which cost $15,000 in tuition, plus living expenses.
  He hasn't told his parents about the debacle yet.
  "I was expecting a lot from a master's degree from Canada. I thought I could build my career and be in a top position back home."
 
 訳さないでいいですね。彼のようすがよくわかります。
 
 大学の閉鎖による学生たちの突然の被害を救うために、政府は$4.5 millionの基金を用意しているのだそうですが、彼の場合は学業期間が終了しているために対象外になるのだそうです。
 
 なんとかならないものかな、と思うのですが。
 
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posted by Tokyo Ginji at 16:38| Comment(1) | TrackBack(0) | 学校関係 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月15日

13 教師に文句をいう親を英語で……

 教師を悩ませる現象
 
 新聞英語からちょっと外れます。
 
 日本語で書かれた新聞がバンクーバーにもあります。
 
 週刊新聞「バンクーバー新報」は有料ですが、そのpart2の「vancouver Shinpo」は無料です。もう一つ、「Oops!」という週刊新聞もあります。
 
 これらは、日本人向けですので、いろいろと役に立ちます。アパート賃貸情報、中古品売買情報、観光ツアー情報などが満載で、私もよく読みます。
 
 日本のニュースなどの一般記事もありますが、コラム欄がわりとおもしろいです。
 
 最新の「Oops!」(Oct.-Oct.19, 2006)に、こんなのが載っていました。
 
 教師の指導方針や成績のつけ方に異議を唱える保護者、“ハイパー・ペアレンツ”が増えている。教師を悩ませる彼らのほとんどは高学歴で、わが子の能力に対して強い自信があり、過保護気味になるのが特徴。……オンタリオ州の教師組合が行った調査によると、小学校では教師の3分の1以上が、そして高校教師の5人に1人あ、保護者から何らかのいやがらせを受けたと答えている。

 Hyper Parents です。overprotective (過保護)状態を超えた hyper ですかねえ。

 近所の親に聞くと、どうも事情がどこかちがうようですね。バンクーバーですがね。二つだけ述べます。

 (1) 無償だが、有料?

 日本の公立小中学校で、たとえば、体育でテニスをやるとしますね(日本の小中の授業で「テニス」はないでしょうが、こちらではありますよ。ま、日本でもあったら、の仮定です)。

 ラケットは学校で用意しますよね。こちらも若干は用意されるようですが、たいていの子は自分持ちです。なければ買うのです。たった5時間の体育授業のために、です。

 学校を通して買う子もいますが、届いたのがテニス授業終了後、ということがあるというではないですか。

 それでも、ラケットはあとでも使える可能性があるから、目をつぶりましょう。

 問題は、コーチ料です。
 子ども一人35ドル(約3500円)を払わなくてはならない、のだそうです。5時間分ですよ。

 学校が勝手にテニスをカリキュラムに入れ、コーチを呼んできて、しかし、費用は各家庭の負担です。ヘンな話です。

 カナダも義務教育は無償です。しかし、やれ教材費で100ドルだ、やれ寄付で20ドルだ、と金がかかるそうです。

 だから、(これだけが理由ではないのですが)、学校は「親が作る」という意識が強いですね。何かあれば、いろいろと要求し、それがけっこう通る、ということです。

 (2) 優秀な教師

 それに、地区の教師仲間では「優秀な教師」と評判の高い小学校の先生でも、授業のスピードは速く、子どもはOHPに映る文字を書き取るのに忙しいばかり、とか。

 ときには「あとは自分でやれ」と途中で単元を終了させることもあるそうな。「高校へ行ったら、こういう調子だから、いまのうちに慣れておけ」という説明が子どもになされるのだそうで……。

 それにまた、「あの子は嫌いだ、あの子はかわいい」なんていうセリフはしょっちゅうだそうで、教師自身の好き嫌いはあからさまだ、ということです。

 学校では、子どもの表彰がよくあり、学年末には「成績優秀賞」なんていうものを何人かはもらえるのです。
 ところが、それは、担任教師の「推薦」だから、A子よりB男のほうがテスト成績は上でも、担任がちがえば、B男は「推薦漏れ」でA子は「推薦」、ということもあるようです。
 
 BC州内のことですが、共通試験もときに実施され、子どもの成績は学校の評価にも反映します。バンクーバー内の全小学校だけを見ても、トップから下までランクが公表されています。 


 これらは、複数の親の指摘だから、まあ、信頼できる話でしょう。学校ランクはネットでも見ることができます(いま探しましたが、どこだったか……。以前に確かに見ましたよ。「あの学校がいいから転校する」という話はしばしばで、親はよく知っています)。

 ついでにいいますと、教師のストライキは年中行事的だそうです。それも長いですね。数週間つづきます。

 こういう話を聞きますと、だれでも Hyper Parents になるでしょうね。

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posted by Tokyo Ginji at 15:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 学校関係 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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